受ける前に結果が分かる。
未だに、いつ予知夢が現実化されるか分からないままだった。
そんな中、就職活動をしていた。
ハローワークで相談員に応募しようと思った会社を相談しようと、
受付番号を引いた瞬間、予知夢が現実化した。
そこから、面接を受けるまでの約一週間予知夢の現実化した世界を進むことになる。
引いた瞬間、この会社は落ちる。
その結果が分かった。
ここで、疑問になるかと思う。
ならなぜ、この会社を選んでそのまま受け続けたのか?
理由は簡単、自分の体であって自分ではない。
プログラムされたマリオネットのように動く。
自分でどうする事も出来ない。
それでも、自分に意志があるので、合格するように努力する。
運命は、変えられると、どこかで信じていたからだ。
後から思えば、その意思すらも、そのように動くために用意された台本だと気づく。
その時の予知夢では、試験会場でシステム手帳が無いことで動揺していた自分がいた。
なので、前日にシステム手帳をカバンに入れた。
そして、試験当日。
システム手帳を忘れる事が分かっていたので、何度も確認したはずなのに、
試験会場最寄駅に着いて、カバンの中から消えていた。
あわててシステム手帳を買おうとすることまで、同じ。
しかし、その日に限って書店がお休み。
そして、試験会場に到着するとグループ面接で座る場所。
面接官の容姿服装、部屋の詳細、面接に来た人々。
寸分変わらず、その状況。
質問回答、全て同じ。
夢とまったく同じ。
そして、予知夢の通り試験に落ちた。
それ以降、発生する予知夢が現実化するタイミングは、違いましたが数十回。
約2年全ての面接試験の結果を知りながら試験を受け続ける事になる。